みなさん、こんにちは。
ローカルトラベル・パートナーズの石垣です。
今日は、キャッシュレス決済について、①弊社の対応、②海外からのお客様に聞かれること、③私が思っていることについて書きたいと思います。
①弊社の対応
弊社が海外にいらっしゃるお客様から旅行代金を受け取る手段は、ほぼオンラインのクレジットカード決済です。以前は、全国旅行業協会が提供する全旅ペイメントというカード決済と、PayPalを利用しておりましたが、現在は、Flywireというサービスをメインに利用しております。これは、海外のお客様にメールで決済リンクを送ると、自動的にお客様の国の通貨に変換されて、決済がされ、弊社のFlywireの口座には、日本円で入金になるというサービスで、Flywireが、海外決済を確認すると、日本国内にあるFlywireから国内送金がされるという仕組みです。
お客様が決済されると、すぐにこちらに分かりますので、スピーディーに入金確認ができます。今は、Flywireと契約するための基準(売上規模など)が厳しくなっているようですが、海外からの決済を受ける手段としては、最強ではないかと思います。ご興味のある方は、チェックしてみてください。
弊社が対面で支払いを受けるときも、やはりクレジットカード決済が多いです。日本人のお客様の場合、PayPayでの決済もありますが、海外からのお客様のPayPay決済は、これまで一度もありません。
海外の旅行会社が弊社に銀行振込での支払いを希望することがたまにあります。これは、面倒なので、極力カード決済をお願いしています。海外からの送金を受ける場合、振込先口座やSwift Codeとか、経由銀行を英語表記で伝えなくてはなりませんし、振込完了後も、複数の銀行を経由したり、着金後は、マネーロンダリング対策で、いちいち銀行(弊社の口座がある銀行)から電話がかかってきて、「どんな会社からの入金か?」「これは、売上入金か?」「北朝鮮とは関係がないか?」とか、あれこれ質問されたり、複数の書類がわざわざ郵送で届いたり、単に売上金を受け取るだけなのに、まるで黒船来航みたいです。最も不満なことは、いつ着金するのか?海外から送金されたものが、今どういう状態にあるのか?がわからないということです。手数料も経由する銀行の数によって変わるようで、よくわかりません。(もしかしたら海外拠点のあるメガバンクなら、もっとスムーズなのかもしれません。)
②海外からのお客様に聞かれること
・日本では、カードの使えないお店が多いと聞く。寄港地ツアーにはどのぐらいの日本円を持っていけば良いでしょうか?
・日本平ロープウェイ代金は、クレジットカードで支払えますか?また、事前にオンラインで購入することはできないのですか?
海外の方には、「日本は、いまだにカード社会ではなく、現金を持っていないと、買い物に支障をきたす国」と認識されているようです。
③私が思っていること
海外からのお客様を呼び込みたいと考えているのなら、クレジットカード決済には対応した方が良いと思います。カード決済手数料が高いから、導入しないという話をよく聞きます。気持ちはよくわかりますが、機会損失につながると思います。一度機会損失の場面に遭遇したことがあります。その時はフランス人の農業経営者40名ぐらいの団体が、あるお茶小売店に到着し、現地のお茶を振る舞われ、「これは、美味しい。」と。みなさんお茶を買う気満々でした。で、いざ買おうとした時、クレジットカードは使えず、決済手段は、現金かPayPayしかありませんでした。それで多くの方が購入を見合わせてしまいました。みなさん自分用のお茶を買う程度の現金はお持ちだったと思いますが、おそらくお土産として、まとめて買おうと思った方も多かったのではないかと思います。そうなると、手持ちの現金では足りませんし、カードが使えないなら、他のお店で買おうかと。
カード決済手数料を支払ったとしても、売上につながった方が良いと思いませんか?
また、可能なら、値上げをしても良いのではないでしょうか?カード決済手数料を支払うのが負担だからと、頑なに現金主義を貫くよりも、世界では当たり前になっているカード決済に柔軟に対応した方が良いのではないだろうか?と思っています。
お読みいただき、ありがとうございました。
No comments yet.